辻村深月『ツナグ』読了。

少し前になりますが、辻村深月さんのツナグを読みました。
これは無くなった人に一度だけ再開できるというお話。

ツナグとは使者のこと

亡くなった人にもう一度だけでいいから会いたい。
生きているとそんなことを願ってしまうことがある。

だけど、それがもし叶うとしたら?
本当に会うのかな?そんなことを考えさせられた作品。

会えるのは人生の中でたった一度だけ

生きている間にたったの一度だけしか死者に会うことができない。

亡くなった側も一度だけ、生きている人に会える。
会いたいとコンタクトを取れるのは生きている人からだけ。

このルールが難しい。
私が死ぬまでに一度しか死者に会えないとしたら誰かに会うのかな?
と考えたけど、その答えはなかなか出ない。

もしかしたら誰とも会わないかもしれない。
私が死んだ後のことも考えてみるけれど、一生に一回のチャンスを私なんかに使ってくれる人はいるのだろうか?

おそらくいないと思う。
仮に親より先に旅立つことがあれば、親あたりが会いに来てくれるかな~?なんて思ったりするけど。

生きている今を大事にしなきゃと思った

読み終えて思ったのは、死んだら誰かに会うのか?ということに悩むくらいなら会いたい人も自分も生きている今という時間をもっともっと大事にしなきゃ、後悔しないようにしなきゃ。ということ

今なら何回でも会える。いつでも会えるからって疎遠になってる友達もたくさんいるけど、会いたいなら会いたいときにたくさん会っておこう!!と思えました。

まぁ、そうは言っても本当に会いたい人にはなかなか飛び込んでいけないというのが人の心の難しいところですがね・・・。だって、会いたい会いたい言いすぎたらキモイでしょ?(笑)だから「あーあ、会いたいな~」なんてひとりで悶々と悩んでいたりする、それも人であるが故!

でも後悔はしないようにしたいなー。これは日頃から度々決意するんだけど、ついついその気持ちは薄れがちにあるのが厄介なところ。

『後悔しない』っていうのはなにも誰かに会うとかそうゆうことだけじゃないから、自分のやりたいこととか行きたいところとか、いつかやろう、いつか行けたらいいなっていうのをやめて思いたった時に行動できる人になりたい。

この『ツナグ』はいろんな角度から考えさせられる本で、短編のような感じで何人かの人のパターンがあるので、とても読みやすいです。ちなみに本を読み始めるとエンジンかかるまで時間かかる私が一晩で読み終えたくらい引き込まれました。おすすめ!!

辻村深月さんの本は何冊かあるけど、読んだのはこれは初めてだったので(え?)ほかの作品も読んでみたいと思います☆

ではでは~

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